【GARC】友永雄吾研究員(グローバル・アフェアーズ研究センター研究員)が翻訳したDark Emu: Aboriginal Australia and the Birth of Agriculture(邦訳『ダーク・エミュー アボリジナル・オーストラリアの「真実」副題:先住民の土地管理と農耕の誕生』)の出版が決定

 友永雄吾研究員が翻訳したDark Emu: Aboriginal Australia and the Birth of Agriculture(邦訳『ダーク・エミュー アボリジナル・オーストラリアの「真実」副題:先住民の土地管理と農耕の誕生』)が、オーストラリア大使館から出版資金の後押しを受けて、2022年5月に出版されることが決定しました。

 本書は、オーストラリア先住民の文学者であり歴史学者でもあるブルース・パスコウが2018年に著したノン・フィクション作品で、ニューサウスウェールズ州知事の文学賞、なかでも本大賞と先住民作家賞の2つを受賞するなど、オーストラリア国内で高い評価を受けている作品です。

 著者パスコウは、オーストラリア社会におけるこれまでの先住民に対するイメージや考えを大きく転換させる契機を生むために本書を出版したと述べており、既存の「学知」を批判的に読み解き、先住民研究に新たな視点を示した書となっています。

 また、本書は、研究書物としてだけではなく一般読者に向けて執筆されたものであり、先住民と非先住民との相互理解の機会を促し、先住民の生活様式が多様で高度なものであったと同時に、平和と環境にやさしい生活スタイルであったという点をとらえている点においては、人類が環境を支配する『人新世』時代を生きる私達のこれからに役立つ知識を提供してくれているといえるでしょう。

 この本の翻訳にあたり、友永雄吾研究員は、本書『ダーク・エミュー』が提起するのは、人類が環境を支配する『人新世』時代を生きる私達のこれからに役立つ知識であるといえる。それはまた龍谷大学が掲げる「仏教SDGs」の根幹となる「自省利他」の精神にも相通じるものがあると思うと述べています。