龍谷フラッグシップ
研究プロジェクト概要
「龍谷フラッグシップ研究プロジェクト」は、2024年度より人間・科学・宗教総合研究センターの事業として開始した研究支援制度です。学際的かつ高度な研究を進める研究拠点の形成、本学の強みや特色となる研究の推進を目的としています。龍谷大学を代表する研究プロジェクトとして学内で1件のみ、生物多様性科学研究センターを採択。プロジェクト支援期間は最大8年間を予定しています。
- 研究テーマ
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「生物多様性保全に向けた技術革新と保全行動の社会的価値の実質化」
- 研究代表者
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山中 裕樹 教授(先端理工学部)
- 概要
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地球温暖化の問題には温室効果ガス排出量のような量的に可視化された指標がある一方で、生物多様性の低下の問題ではその価値の可視化が遅れている。本プロジェクトでは環境DNA分析等の本学が保有する先端的環境モニタリング技術を活用し、生物多様性情報の可視化と、その情報に基づく地元企業や行政に対するインセンティブの創出を進め、保全行動にヒトや資金が継続的に流れるシステムの構築をめざす。保全という行動に経済的な裏付けを与えて継続可能なシステムの成功例を作り、龍谷大学から発信する。
- プロジェクト開始時点の情報
生物多様性科学研究センター

2017年開設の龍谷大学 生物多様性科学研究センターは、新規の生態系モニタリング手法である「環境DNA分析」を主軸となる技術にすえ、生物多様性保全に向けた各種の活動や政策判断に高解像度の生物多様性データを提供することで、SDGsの達成に向けた社会貢献に寄与すべく、研究活動を展開してきました。

対談
特別対談
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