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公開講演会「神話学への新アプローチ」’A New Approach to Mythology’

2023.02.27

「自省利他」科研による公開講演会のお知らせ

近年、比較神話学が十万年余り前からの人類の精神性の進展の足跡を初めて詳らかに
しました。今回の講演会では、この新理論の発案者Michael WITZELハーバード大学名誉
教授・研究教授に直接お話し頂きます。質疑時間も設けていますので、ぜひご参加ください。

                    記

 演題    ‘A New Approach to Mythology’ (神話学への新アプローチ)  
    講演者   Michael Witzelハーバード大学名誉教授・研究教授
 日時    令和5年3月9日(木)午後2時30分~4時30分 
 場所    龍谷大学大宮学舎 西黌 2階大会議室 
      (対面とオンラインのハイブリッド会議)
 主催    科学研究費補助金 挑戦的研究(開拓)
      「世界の人々のアイデンティティとしての「自省利他」の研究」
      (略称「自省利他」科研、研究代表者 中谷英明(龍谷大学))
 協賛    日仏東洋学会
 使用言語  英語

・参加登録はグーグルフォーム https://forms.gle/ZxpRY3vVsQ6HK9iX6  から
 願います。
 申込締め切りは、3月8日(水)正午ですが、早めのお申込みをお願いいたします。
・上記フォームによってオンライン出席をお申込みの方には、3月8日(水)午後に
 ZoomのURLを龍谷大学よりお送りします。
・講演に関する詳細は、添付ファイル Précis of Prof. Witzel’s Lecture をご参照
 ください。
 
【講演の概要と本科研との関わり】
 ホモサピエンスの精神性の研究は、考古学、人類学、比較言語学等々が携わってきた。
ヴィッツェル教授はそれら諸学に加え、遺伝子学、古気候学、地形学等のデータを俯瞰し、それに基づき世界の全域に残る神話を時間・空間的に整理することによって、神話の発展にアフリカ型、出アフリカ型、ユーラシア型の3段階が認められることを示した。こうして現生人類の精神性の展開を初めて明らかにしたその大著 ‘Origns of the World’s Mytho-logies’は、エリアーデ以来の神話学における業績と評価されている。
 最近特定されたブッダ自身の教説の深い意味の究明を研究の最終目標とする「自省利他」科研は、ブッダの五位相説が「言語」と「自省利他」を人間精神の二基本要素とすることを知り、その二要素が神話の発展にいかに反映しているかに強い関心を持っている。